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伊藤忠商事、ブラジルで穀物内陸集荷・輸出会社に出資

2014年9月9日 (火)

荷主伊藤忠商事は9日、ブラジルで穀物内陸集荷・輸出事業、大豆種子の開発・販売事業を運営するNATURALLE AGRO MERCANTIL社(サンパウロ市)に出資し、同事業に参画することで同社株主と合意した、と発表した。

伊藤忠商事は株式譲渡を受けると同時に、Naturalle社が実施する第三者割当増資を引き受け、2014年末までに同社発行株式の50%を取得する。

Naturalle社は農家との種子・農薬・肥料などの取引を絡めた国内穀物集荷事業に強みを持っており、伊藤忠商事の日本・アジア諸国向けを中心とした販売力・物流機能との相乗効果を最大化することで、ブラジル産穀物の取扱高拡大を目指す。

伊藤忠商事は穀物ビジネスで、既存の北米での穀物集荷供給拠点に加え、南米の供給拠点を整備・拡大することで、日本市場、アジア諸国へ向けて食糧の安定供給を図る。また、海外有力パートナーとの連携を強化していくことで、Naturalle社の穀物取扱数量を拡大させる。

将来的には、ブラジルで内陸集荷サイロ、港湾ターミナルなどの物流インフラや搾油事業などへの投資も視野に入れて事業を展開し、食料バリューチェーンの強化・拡大を目指す。