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サンケイビル、首都圏3か所で冷凍冷蔵倉庫を開発

2025年4月24日 (木)

拠点・施設サンケイビル(東京都千代田区)は24日、埼玉県春日部市、千葉市美浜区、千葉県松戸市に大規模冷凍冷蔵倉庫3物件を開発すると発表した。

同社は2021年6月に完成した大阪府箕面市の物流施設を皮切りに物流施設開発事業を展開し、これまでに共同事業やリニューアルを含む12物件を手がけてきた。冷凍食品需要の拡大、既存冷凍冷蔵倉庫の老朽化による建て替え、さらにフロンガス規制強化を背景として、高まる冷凍冷蔵倉庫の賃貸需要に対応するため、取得済みの開発用地3物件を冷凍冷蔵倉庫として開発する。

春日部市の施設は1棟を冷凍冷蔵の専用センターとして使用でき、千葉市美浜区と松戸市の施設は1物件に冷凍・冷蔵・常温の3温度帯の倉庫を備えるマルチテナント型施設として、多様なニーズに対応できる計画だ。

▲「SANKEILOGI春日部」(仮称)(出所:日鉄興和不動産)

「SANKEILOGI春日部」(仮称)は国道16号に面し、同国道と新4号国道の結節点、庄和インターチェンジ(IC)が至近だ。東北自動車道・岩槻ICからも11.8キロとアクセスしやすい。敷地面積5万5593平方メートル、延床面積12万5205平方メートルの4階建てで、貸床面積は10万8708平方メートルとなる。1棟を冷凍冷蔵の専用センターとして使用でき、各階には5度帯の冷蔵倉庫と-25度帯の冷凍倉庫を配置し、2階は温度可変型(マイナス25度からプラス10度)とする。省エネ効果の高い水冷式冷却設備を導入し、テナントの運用コストを削減する。25年7月着工、27年3月完成を予定する。

▲「千葉市美浜区新港物流施設計画」(仮称)(出所:サンケイビル)

「千葉市美浜区新港物流施設計画」(仮称)は総合地所(東京都港区)との共同事業で、千葉湾岸エリアに立地する。敷地面積2万5152平方メートル、延床面積5万4600平方メートルの4階建てスロープ型で、東関東自動車道・湾岸千葉ICから7.2キロ、京葉道路・穴川ICから5.9キロに位置する。1階と3階にバースを設置し、1物件に冷凍(マイナス25度)、冷蔵(5度)、常温の3温度帯の倉庫を備え、最大4テナントが入居可能なマルチテナント型物流施設として多様なニーズに対応する。テナントの要望に応じて温度設定を柔軟に調整でき、最上階には海の眺望を楽しめるラウンジを2カ所設置する。2025年7月に着工し、27年6月の完成を予定する。

▲「SANKEILOGI松戸」(仮称)

「SANKEILOGI松戸」(仮称)は外環自動車道・三郷南ICから3.7キロに位置し、都心向け配送の利便性が高い。敷地面積1万5379平方メートルで、冷凍冷蔵倉庫棟とドライ倉庫棟の2棟構成となる。冷凍冷蔵倉庫棟は1万2088平方メートルの4階建て(倉庫3層)で2分割可能であり、トラックバースは18台が接車可能。ドライ倉庫棟は2万2012平方メートルの5階建て(倉庫4層)で、最大3テナントへの分割貸しが可能だ。1物件に冷凍・冷蔵・常温の3温度帯の倉庫を備えるマルチテナント型施設として、多様なニーズに対応する。JR常磐線・北松戸駅から徒歩8分の好立地を生かし、人口の多い松戸市での従業員確保の優位性を見込む。26年1月に着工し、27年5月の完成を予定する。