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段ボール業界向けDX・GX新会社「パケメイト」設立

2025年4月24日 (木)

荷主丸紅は24日、丸紅など3社、段ボール業界向けDX新会社を設立段ボール業界向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)ソリューション事業を展開する会社「パケメイト」(東京都千代田区)を設立したと発表した。

デジタル化やサステナビリティへの社会的要請が高まるなか、段ボール業界ではEC(電子商取引)の普及で需要が底堅く推移する。一方、カスタマイズ性の高い製品特性や顧客ニーズの多様化を背景に多品種化が進行し、業務プロセスが複雑化する。また、顧客企業のサプライチェーンにおける温室効果ガス(GHG)排出量の削減ニーズも高まり、デジタル技術や脱炭素化ソリューションへの期待が強まっている。

新会社は2025年4月1日付で設立し、丸紅が51.6%、フォレストリンクスが15.0%、TISが33.4%を出資する。同社はDXソリューション事業として、段ボール業界の見積もり業務を効率化・高度化する「パケメイト 見積」の提供を開始し、50社が利用を開始した。このサービスは見積もり依頼から納品に至るまでの業務フローを一元管理し、作業時間の短縮とヒューマンエラーの低減を実現する。

▲「パケメイト Scope3」のイメージ図(クリックで拡大、出所:丸紅)

GXソリューション事業では、近日中に「パケメイト Scope3」の提供を予定する。このサービスはユーザー企業向けに段ボール調達に伴うスコープ3を精緻に算定・可視化し、購入した製品・サービスと輸送・配送における上流の温室効果ガス排出量の把握を可能にする。これにより企業のサプライチェーン全体での環境負荷低減を支援する。

パケメイト社は丸紅とフォレストリンクスの段ボール業界での知見、TISのデジタル技術を組み合わせ、デジタルソリューションを通じた新たな付加価値の創出を目指す。各社の役割として丸紅は経営企画、事業企画、管理全般を、フォレストリンクスは営業・マーケティングを、TISはシステム企画、開発、保守・運用を担当する。

今後は段ボール業界の効率化・高度化と脱炭素化に貢献するサービスを順次提供し、これらを統合したプラットフォームの構築を進めていく。丸紅グループおよびTISが有する知見・ネットワークとデジタル技術を掛け合わせる。デジタルソリューションを通じた新たな付加価値を創出し続け、段ボール業界のステークホルダーにとって不可欠なパートナーとなることを目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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