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ゴールドウイン、オムニチャンネル対応システム稼働

2013年10月24日 (木)

ECゴールドウインアイティフォー(東京都千代田区)24日、スポーツ用品の製造・卸売、小売111店舗を展開するゴールドウイン(東京都渋谷区)から本格的なオムニチャネルを実現する小売業向け統合システムを受注し、9月から稼働を開始したと発表した。

統合システムはECサイト構築パッケージ「ITフォレック」、小売業向け基幹システム「リッツ」で構成した。

有力ブランドを数多く扱うゴールドウインは、ECサイトをリニューアルするにあたって店舗とECサイトの顧客情報を統合し、顧客の利便性とCRM精度の向上を検討した結果、O2O(オーツーオー)をベースにオムニチャネルも同時に実現できるアイティフォーのシステムに決めた。

アイティフォーが、ワンストップでオムニチャネルを実現する統合システムの受注は初めてで、今回の受注を機に向こう1年間でITフォレックとリッツ20セットの受注を目指す。

今回の統合システムでは、店舗とECサイトでそれぞれ個別に管理していた顧客データ、購買情報、ポイント情報を統合データベースでシームレスに統合。ECサイトとポイントシステムは同一のID、パスワードを用いて1つのマイページへ集約し、顧客ごとに統合された購入履歴をブランド別に管理できるため、例えば過去の来店履歴から次の来店時期を予測し、その顧客が興味を持ちそうな商品Aのクーポンをメールで送るといった来店販促が可能となるという。

また、その商品Aと同時によく売れている商品Bの組み合わせを分析し、「商品Aを持っているが、商品Bは持っていない顧客」を抽出してポイントアップの割引セールを案内するなど、アップセルやクロスセルの販促策が可能となる。

このシステムの特徴は、オムニチャネルに対応して、購買機会を創り出すことだ。スマートフォンなどの普及で店舗とECサイトを相互に行き来しながら買い物をする「オムニチャネル」への対応により「他店に持って行かれない自店競合」を発生させ、(1)ウェブでの店舗在庫の確認機能(2)ECサイト購入品の店舗受取機能――といった購買機会を創出す仕組みを持つ。

さらに、ポイントカード利用者のメールアドレスを簡単で確実に獲得できる仕組みを備える。店頭で購入客にポイントカードを配布し、ポイント利用時にはウェブサイトで顧客自らが顧客登録を行ってもらう方式で、空メールを送信し、リターンメールに記されたURLから登録する方法により、メールアドレスの獲得とECサイトへの顧客登録を同時に完了する。