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アイティフォーがECサイト構築、品揃え強化につなげる

ジーフット、オムニch対応で複数店舗の在庫連動

2014年5月8日 (木)

ECアイティフォー(東京都千代田区)は8日、アスビー、グリーンボックス、フェミニンカフェなど全国に700店超の靴販売店を展開するジーフット(名古屋市千種区)からオムニチャネル対応のECサイト構築を受注し、5月から本格稼働を開始した、と発表した。

今回のサイト構築では「店頭在庫のネット検索機能」や、店舗の在庫切れ商品を他店から取り寄せて販売することで機会損失を防止する「客注システム」を導入。併せてAmazon.co.jpや楽天市場など複数ECモールの一元管理ツールを採用し、管理作業の効率化を図った。

オムニチャネル対応により、リニューアル後のECサイトは倉庫在庫品に加えて全国700店超の店頭在庫品が販売できるようになり、欠品が大幅に減少。店頭在庫を顧客がネットで検索できるため、「すぐ欲しい」「試してから買いたい」というニーズにも対応できるようになった。ネット上では営業時間や地図を画面表示して顧客を在庫がある店舗へ誘導する。

オムニチャネルの実現には顧客情報、商品情報、在庫情報、ポイント情報などのデータベースを統合する必要があるが、リニューアルを機会に統合を実施し、靴販売業界でいち早くオムニチャネル対応を実現した。

新たに採用した客注システムは、店頭で「顧客が欲しい色やサイズの在庫」がない場合、販売員がタブレット型端末で他店の在庫を取り寄せて販売できる仕組みで、タブレット上で在庫検索、店舗受取管理機能を用いた引き渡しや宅配を手配できる。

これにより「気に入った靴なのにサイズがなくてあきらめる」といった、靴販売で最も多い機会損失を防止する。靴はサイズや色が多様なため、在庫管理にはノウハウを要するが、客注システムによってこれまで以上の品揃えにつなげた。

さらに、ジーフットは自社サイトだけでなく、Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピング、DeNAショッピングにも出店しているが、これら5サイトの商品管理、在庫管理、受注管理を一元管理する「アイティフォーeCMS2」を採用。例えば「商品管理」では、商品データを各サイトのフォーマットに合わせて全サイトへ一斉に反映させる。「在庫管理」では、1つのサイトで在庫の変動があった場合に、残るすべてサイトの在庫を一斉に変更することで管理作業を効率化する。

アイティフォーでは、今後1年間で20社からのオムニチャネル対応のECサイト構築受注を目指す。