岡村製作所、冷ケース増産へ新工場棟に着工

荷主岡村製作所は28日、売上が拡大している冷凍冷蔵ショーケース（冷ケース）の生産能力を増強するため、御殿場事業所（静岡県御殿場市）で新たな工場棟を建設することを決め、着工したと発表した。

新工場棟は、既存工場棟の隣接地に併設し、2014年7月からの稼働開始を目指す。

同社製冷ケースの顧客である流通小売業各社からの需要が増大し、生産能力の増強が急務となっていたほか、円安による資材価格の上昇や納入リードタイムの要求が短期化するなど、今後の生産性向上が課題となっていた。

このため同社は、販売増に向けた競争力強化に向けて生産能力の増強、納入リードタイムの短縮、製造原価の低減、冷凍品質の向上を目的とした新工場棟の建設を検討、この計画に基づいて着工したもの。

この増築により、御殿場事業所は同社独自の新生産システムOPS（オカムラ・プロダクション・システム）、自動化、無人化を取り入れた最新設備ラインを導入。生産能力を現状の1.5倍に高めるとともに、生産性30％向上を目指して大幅な製造コストの低減を図る。

また、新環境試験室を設置し、製品の冷凍性能をさらに向上させることにより、市場競争力を強化していく。

■御殿場事業所新工場棟の計画概要
所在地：静岡県御殿場市柴怒田字キタ744
敷地面積：4万4800平方メートル（既存含む事業所合計は8万7300平方メートル）
延床面積：1万7300平方メートル（同3万3800平方メートル）
事業内容：店舗向け冷凍冷蔵ショーケースの製造
投資額：37億円
着工：2013年10月28日
竣工：2014年7月
構造：鉄骨造地上2階建