岡村製作所、御殿場市で新工場稼働、冷ケース需要に対応

拠点・施設岡村製作所は25日、売上が拡大する冷凍冷蔵ショーケース（冷ケース）の生産能力を増強するため、静岡県御殿場市にある御殿場事業所の隣接地に新たな工場棟を建設し、同日操業を開始したと発表した。

同社製冷ケースの主要な顧客となっている流通小売業各社は新規出店を積極化したり、節電や環境負荷低減への取り組みを強化したりと省エネ型冷ケースの新規、更新需要が高まり、生産能力の増強が急務となっていた。

このため同社は、販売増に向けた競争力強化に向け、生産能力の増強、納入リードタイムの短縮、製造原価の低減、冷凍品質向上を目的とした新工場棟の建設を進めていた。

今回の増築で、御殿場事業所は独自の新生産システムOPS（Okamura Production System）に加え、自動化、無人化を取り入れた最新鋭組立ラインを導入。生産能力を操業前の1.5倍に高めるとともに、生産性30％向上を目指し、大幅な製造コストの低減を図る。

■御殿場事業所新工場棟の施設概要
所在地：静岡県御殿場市柴怒田字キタ744
敷地面積：4万4800平方メートル（既存事業所合わせて8万7300平方メートル）
延床面積：1万7300平方メートル（既存事業所合わせて3万3800平方メートル）
事業内容：店舗向け冷凍冷蔵ショーケースの製造
投資額37億円
建物構造：鉄骨造、地上2階建