トッパンF、子会社が仙台市にBPO拠点開設

拠点・施設トッパン・フォームズは28日、子会社のジェイエスキューブ（東京都港区）が、ビジネスプロセスアウトソーシング（BPO）事業を強化する取り組みの一環として、11月1日に仙台市でBPOセンターを新設する、と発表した。

同社が東北地方にBPOセンターを開設するのは初めてで、大型高速スキャナーとデータ入力マシンを備え、申込書類など紙文書の電子化とデータ入力を中心にした入力業務を行う。併せて、グループの事業継続計画（BCP）を強化する。

ジェイエスキューブは、スキャニングなど入力分野に強みを持ち、出力分野に強いトッパン・フォームズとのシナジーを生み出すことで、金融業やサービス業を中心にニーズが高まっている一括型BPOの受託に注力する。

新設するBPOセンターは、仙台市が設定した民間投資促進特区（IT特区）内に立地し、市の助成金などの優遇措置を受けることができる。

トッパン・フォームズは、金融機関や官公庁・自治体などの業界特化型大規模BPOへの対応力強化を目的として東京都日野市にBPOセンターを建設中で、10月末に竣工する見通し。これにグループ会社による各地のBPOセンターを連携させ、多様な地域でさまざまな規模のBPOに対応する体制を整える。

■ジェイエスキューブ仙台センターの概要
所在地：仙台市内
建物の構造：地上9階鉄骨鉄筋コンクリート（SRC）構造、新耐震構造
フロア面積：811平方メートル（2フロア分）
業務エリア：スキャニングエリア、データ入力エリア