財務・人事韓国の海運大手HMMは16日、2025年1-3月期(第1四半期)の連結決算を発表し、市場の不透明な環境下においても堅調な収益性を維持したと明らかにした。売上高は前年同期比23%増の2兆8550億ウォンとなり、営業利益は同51%増の6140億ウォンに達した。
運賃下落に加え、アメリカの関税政策の影響を受けつつも、同社は堅調な業績を維持。市況の悪化が続く中での増益要因として、HMMは船隊拡張、新規サービスの開始、営業活動の強化を挙げている。
今後の見通しについては、アメリカの関税交渉の行方、船舶供給過剰、紅海通航再開の不透明性など、地政学的リスクを含めた市場の変動が継続すると予測している。また、中国発アメリカ向け貨物量の減少も供給と需要のバランスを崩し、運賃に下押し圧力をかける要因になると見ている。
これに対応する形で、HMMは柔軟な運用体制の強化に取り組んでおり、9000TEU級のメタノール燃料コンテナ船9隻を導入予定である。これらの船は26年上半期までに順次引き渡され、配備される見込み。中長期的な戦略に基づき、船隊の拡充と機動的な運用で競争力を高める方針である。
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