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ダイフク、洗車機事業を譲り受け

2010年12月16日 (木)

産業・一般ダイフクは16日、YASUI社との間で、ダイフクの100%子会社で洗車機、ボウリングシステムなどの販売・メンテナンスを行っているダイフクプラスモアが、YASUI社の洗車機事業を譲り受けることで合意に達したと発表した。

 

洗車機事業の強化を図りたいダイフクと、「事業の選択と集中」で経営の効率化を図りたいYASUI社の思惑が一致して実現したもの。日本国内の洗車機市場は、主要顧客であるSS(サービスステーション)業界が、規制緩和に伴う競合の激化や次世代車の台頭による燃料油の需要減などで大きく縮小し、SSの設置数は1995年の6万か所をピークに、現在では4万か所弱まで減少している。

 

YASUI社は、独占的に納入できる顧客を多数抱えており、03年9月以降に同社が販売した洗車機は約4000台に達する。ダイフクは、この事業を譲り受けて保有台数を確保し、量産化による製造、販売コストの削減、サービス収益の拡大などで収益面の改善を図る。

 

今回の合意により、今後製造・販売する洗車機のブランド名をダイフクに一本化する。この譲り受けで、ダイフクグループとしては連結ベースで11年3月期に約5億円、12年3月期は約30億円の増収を見込む。