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TNT、7-9月期営業利益が85.5%減、累計24.4%減

2013年11月1日 (金)

ロジスティクスTNTエクスプレスが1日発表した7-9月期決算によると、3か月の売上高は16億2100万ユーロ(前年同期比6.6%減、調整後売上は17億400万ユーロで1.8%減)を計上、営業利益は900万ユーロ(85.5%減)、調整後営業利益は5400万ユーロ(15.7%減)となった。1-9累計では、調整後売上が2.3%減、調整後営業利益は24.2%減となった。

欧州の一部と南北アメリカ、アジア・中東・アフリカで業績が改善したものの、ベネルクス・フランス・ドイツ・イタリア・イギリス、アイルランドやオセアニアで厳しい貨物取扱状況を反映し、低迷した。太平洋では、貨物当たりの重量が著しく低くなり、コストが上昇したことで悪影響を受けた。

同社の経営立て直し策「Deliver!」プログラムは、すべての事業部門と本社の再編を開始し、期中に1000万ユーロのコスト削減を実現、3800万ユーロの引当金を計上。今後、中国国内の事業売却を12月までに完了するほか、ブラジルの国内事業も売却プロセスにあり、「TNTファッション」のオランダ部門で売却機会を模索している。ボーイング747の処分プロセスも継続する。これらの取り組みにより、10-12月期には3000万ユーロのコスト削減を実現する見込み。

■TNTエクスプレスの最高経営責任者(CEO)、テックス・ガニング氏のコメント
「Deliver!による収益改善が初めて目に見える形で現れた。このプログラムは今後、さらに加速し、業績改善に大きく貢献することになるだろう。いくつかの部門では業績の改善が見られるが、全体の貨物取扱状況は引き続き厳しく、見通しは限られている。TNTの最終目標は、長期的に堅調な業績を挙げることにある。そのために、市場、オペレーションでのTNTの地位を強固なものにするため、さらなる施策を講じていく」