TNT、1-6月期、営業損失2.8億ユーロ

ロジスティクスオランダのTNTエクスプレスは1日、1-6月期決算を発表。売上は17億200万ユーロ（3.1％減）、営業損失は2億8000万ユーロ（前年同期は9400万ユーロの営業利益）を計上した。調整後売上は17億3600万ユーロ（1.1％減）、調整後営業利益は7100万ユーロ（前年同期は9700万ユーロ）。

欧州主要国では、価格圧力で収益が減少したものの、貨物取扱量の増加とコスト削減が影響を軽減。その他の欧州と南北アメリカでは、全体的に好調だったが、国によっては「複雑な状況」を呈しており、大半は各国の経済情勢に左右される状態となっている。

オセアニアは営業利益が前年割れ。貨物数は増加したが、貨物当たりの重量が著しく低く、コストが上昇した。アジア、中東、アフリカでは、経済成長の鈍化や中国で付加価値税の悪影響を受けたものの、収益率は上昇した。

同社のテックス・ガニング最高経営責任者（CEO）は「多くの難題が存在しており、貨物取扱状況は厳しい状況が続いている。夏が終わり次第、経費、オペレーションプロセスの改善計画へ向けた重要な節目を迎えることになるだろう」としている。