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TNT、1-3月期は欧州-アジア間貨物の減少影響

2012年5月10日 (木)

ロジスティクスTNTエクスプレス(オランダ・アムステルダム)は10日、2012年第1四半期(1-3月期)決算を発表した。売上は18.19億ユーロ(前年同期比1.3%増)を計上、調整後売上(恒常FXレート)は17.8億ユーロ(0.9%減)となった。

 

営業利益は0.37億ユーロ(前年同期は0.79億ユーロの損失)で、調整後営業利益(恒常FXレートで、特別損失を除外)は0.34億ユーロ(前年同期は0.5億ユーロ)。

 

欧州の混在した経済情勢とアジア・欧州間の貨物取扱量の減少による影響を受けた。アジア太平洋事業は、アジアの需要低迷で圧力を受けたものの、オーストラリア事業が好調に推移したほか、コスト削減による恩恵を受けた。

 

中国国内事業は計画通りの実績を上げており、ブラジルでも業績の改善が見られた。また、非配分費用の抑制にも成功した。

 

2012年度は、欧州経済の不安定さとアジア・欧州間の貨物取扱量の減少が継続するとみている。欧州・中東・アフリカでは、貨物取扱量の減少によるマイナス影響を軽減するため、間接的な固定費削減プログラムと販促活動を実施する。

 

アジア太平洋では、第1四半期の傾向が続くものと予想され、第2四半期でも固定化された大陸間輸送を縮小していく。南北アメリカ大陸では、ブラジルの業績改善から引き続き恩恵を受ける。