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JR貨物、新ダイヤで翌日配達圏を拡大

2010年12月20日 (月)

ロジスティクス日本貨物鉄道は2011年3月12日付に実施するダイヤ改正で、26両編成コンテナ列車の福岡貨物ターミナルへの乗り入れを開始する。鹿児島線(北九州-福岡間)の輸送力増強事業が完了したことから、北九州貨物ターミナル-福岡貨物ターミナル間で18本の列車を新たに26両編成化(1300トンけん引)するもの。

 

同事業の完了により、首都圏・中京圏・関西圏から福岡貨物ターミナルへ26両編成列車の直通運転が可能になり、同区間の有効時間帯列車の輸送力を増強できるようになったため、トラック・フェリーに対抗する輸送手段として「マーケットから選択される商品作りを目指すとともに、環境負荷の少ない鉄道貨物輸送へのモーダルシフトを加速させる」としている。現在、北九州貨物ターミナル以西のエリアでは最大24両で運転している。

 

併せて需要が大きい大型コンテナの輸送ネットワークを拡大するため、ISO24トンコンテナなどの重量コンテナを積載できる貨車を名古屋貨物ターミナル→仙台港、大阪貨物ターミナル・梅小路→熊谷貨物ターミナル、神戸貨物ターミナル→鳥栖貨物ターミナル、西浜松→新南陽――の4区間で投入する。

 

また、主要都市と地方の中核都市を結ぶコンテナ輸送について、翌日配達圏の拡大などリードタイムの短縮を図る。新たに翌日配達が可能になるのは、大阪貨物ターミナル→熊本、西浜松→新座貨物ターミナル、新南陽→安治川口、南長岡→新座貨物ターミナル――の4区間。

 

大阪貨物ターミナルと福岡貨物ターミナルを運行している列車の着駅を鳥栖貨物ターミナルに変更し、鳥栖直通とすることで南九州行き輸送力の増強と輸送時間の短縮を図る。東海・関西地区-九州地区間では、自動車部品などの輸送需要に対応するため、利便性向上を向上させた列車を運行。

 

このほか、東海道・東北線の列車体系を見直し、北海道-関西間を直通列車で結ぶ。これにより、これまでの日本海縦貫線経由に加え、新たな直通ルートが出来ることになる。

 

ハード面では、機関車19両、コンテナ車76両を投入するほか、両側開きタイプコンテナ300個、妻側開き通風タイプコンテナ200個、両側開き通風タイプコンテナ1000個と、合わせて1500個の新コンテナを導入する。