行政・団体仙台市は13日、会社や店舗などから発生する事業ゴミの排出量を減らす取り組みとして、焼却工場へ搬入される事業ゴミの抜き打ち検査を実施すると発表した。
東日本大震災発生以前の同市の事業ゴミは減少傾向にあったが、震災後に急増し、現在も震災前の水準に戻らない状況が続いていることから、減量に向けた取り組みを強化するため、月内に検査を実施することを決めた。
運搬車両1台ごとに積んでいるゴミを、工場の敷地の床に広げて職員の目視による内容物の検査を行うもので、同市でこうした検査を実施するのは初めての試みとなる。
検査の実施場所は今泉、葛岡、松森の3工場。検査で焼却工場への持ち込みが禁止されている産業廃棄物やリサイクル可能な紙類などが「甚だしく混入」されていた場合、排出した事業者を特定し、戸別訪問指導を行うなどの適正排出指導を実施する。
また、今回の検査を機に分別やリサイクルへの取り組みを促進するため、収集運搬許可業者を通じて啓発チラシを配付する。