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日本精密、ASEAN地域で一大サプライチェーン構築

2013年11月21日 (木)

拠点・施設日本精密は21日、「ASEANプロジェクト」を策定し、カンボジアに新工場を建設してベトナム工場とのシナジー創出による生産体制の拡充を図るとともに、同地域で「一大サプライチェーン」を構築すると発表した。

同社は94年3月にベトナム工場を設立し、日本企業としては最も早くASEANへ進出。同工場では金型製作、プレス、機械加工、バフ研磨、表面処理の一貫生産体制を構築しているが、ベトナムの平均賃金水準の上昇が見込まれるなど、「単なる生産力の増強だけでは今後の対応は困難」だとして、戦略性を付加したASEANプロジェクトの策定に至った。

同プロジェクトでは、時計関連事業の強化だけではなく、メガネフレーム事業の強化も実行していく。中国の変化を踏まえ、中国系メーカーのカンボジア工場敷地内への移転誘致、サプライチェーンの構築なども計画。

施策の進行に伴い人員のシフトを行うことにより、人員増による売上原価・販管費の上昇を抑制する。

まずは14年までにカンボジア工場を新設して、労働集約型製品の生産移管を進め、ベトナム工場は高付加価値の提供へとシフト、自動化にも取り組む。

続いて15年中盤までにカンボジア工場の敷地内へ中国系メーカーを誘致。16年中盤以降、カンボジア工場の敷地で本格的な生産拡大を図る。