ロジスティクス住友化学は27日、傘下の合弁会社「日本オキシラン」(NOC)を完全子会社化し、NOCのスチレンモノマー(SM)、プロピレンオキサイド(PO)、プロピレングリコール(PG)の製造・販売を2015年5月をメドに終える、と発表した。
国内石油化学産業は、内需の減少、中国・中東の大型プラント新増設による需給構造の変化などで厳しい事業環境が続いていることから、石油化学部門の国内主力拠点である千葉工場の競争力を強化するため、次の定期修理を行う15年にエチレン製造設備を停止し、一部誘導品の製造設備の停止を含めた最適化を検討。
その結果、エチレン製造設備の停止に合わせてNOCのSM、PO、PGの製造・販売を終えることが必要と判断したもの。12月に合弁相手のライオンデルセンティニアルが持つNOC株式40%すべてを取得し、完全子会社化する。
NOCで3製品の製造・販売を終了した後も、住友化学は高いコスト競争力と低い環境負荷を実現した千葉工場の単産法プラントでPOの製造を継続する。