行政・団体いすゞ自動車は10日、いすゞ「フォワード」およびUDトラックス「コンドル」の計163台について、原動機(フライホイールハウジング)の不具合によりリコールを届け出たと発表した。
対象は2024年9月3日から2025年2月13日に製造された6型式の車両。フライホイールハウジングにおいて、製造工程でのプレートカバー取付けボルトの締付け指示が不適切なため、規定トルクで締付けられていないものがある。そのため、そのまま使用を続けると、ボルトが緩み、最悪の場合、ボルトおよびプレートカバーが走行中に脱落し、他の交通の妨げとなるおそれがある。なお、現時点での不具合・事故は報告されていない。
改善措置として全車両、当該ボルトを規定トルクで締付ける。
なお同社は同日、いすゞ「フォワード」およびUDトラックス「コンドル」の計726台について、制動装置(ナイロンチューブ)の不具合によりリコールを届け出た。
対象は2023年10月24日から2025年4月15日に製造された11型式の車両。制動装置において、ブレーキバルブとコネクタの搭載位置が左右にオフセットしていることに加え、後輪ブレーキ用エア配管(ナイロンチューブ)の形状が不適切なため、キャブの揺動によりナイロンチューブがコネクタから抜けることがある。そのため、後輪ブレーキへのエアの供給が絶たれ、後輪ブレーキが効かなくなるおそれがある。なお、現時点での不具合報告件数は13件、事故は報告されていない。
改善措置として全車両、ブレーキ用エア配管一式を対策品に交換する。
■原動機(フライホイールハウジング)の改善箇所説明図
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001899856.pdf
■制動装置(ナイロンチューブ)の改善箇所説明図
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001899860.pdf
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