国際ベライゾンジャパン(東京都千代田区)は18日、ベライゾン・ビジネスグループ(米国)が、英国の経済特区「テムズ・フリーポート」における再開発プロジェクトで、マルチサイト型プライベート5Gネットワークの提供契約を獲得したと発表した。同社はノキア(フィンランド)と連携し、DPワールド・ロンドンゲートウェイやティルベリー港、フォード・ダゲナム工場を含む3拠点に6つのネットワークを展開。欧州最大級となる可能性がある屋外5Gネットワークも構築される。

(出所:ベライゾンジャパン)
テムズ・フリーポートは英国政府が指定する自由貿易港で、高付加価値雇用やグローバル投資の誘致を通じた地域経済の活性化を目的とする。ベライゾンの5Gネットワークは、AI(人工知能)やエッジコンピューティング、IoTとの連携により、自動運転車両の制御、予知保全、リアルタイムの物流最適化などを支援。各拠点におけるオペレーション高度化と環境負荷の可視化を可能にする。
インフラはノキアの「Digital Automation Cloud」と「MX Industrial Edge」を基盤とし、施設ごとの要求に応じた接続性を確保。運用・管理はテムズ・フリーポート、テナント企業が担い、運用データの自律性も保持される。
既に1400人の雇用が創出されており、2030年までに5000人規模への拡大が見込まれる。プライベート5Gの導入は、物流と製造のスマート化による事業競争力向上に加え、地域の人材育成やイノベーションの促進にも寄与する見通しだ。
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