認証・表彰日本郵船(東京都千代田区)は24日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金事業の採択を受け、開発を進めている再使用型ロケットの洋上回収システムについて、日本海事協会(ClassNK)から全体システム構成のコンセプト承認(AiP)を取得したと発表した。
今回、三菱重工業(東京都千代田区)をはじめとするプロジェクトパートナーとのワークショップでの議論を経てAiPを取得。船舶を含む宇宙開発関連のシステムに対するClassNKからのAiP取得は初となる。同日には報道機関向け説明会を開催し、洋上回収システムの3Dモデルを公開。今後は28年度中に予定されている実証実験の成功に向けて取り組む。

▲洋上回収システムにおける回収船(出所:日本郵船)
国土面積が限られた日本では、安全かつ効率的にロケットを回収するための洋上回収技術が注目されている。日本政府はJAXAに宇宙戦略基金を設置し、民間企業が大胆に技術開発に取り組めるよう支援しており、同社は24年12月20日に宇宙戦略基金事業に採択された。洋上回収システムは、ロケットの1段目が着地する回収船と回収プロセスを支援する司令船の2隻で構成され、落下地点には回収船が待機し落下してくるロケットの1段目の着地地点としての役割を果たす。回収船はロケット回収時には完全無人化で運用され、ロケット着地後には司令船が回収船と連携しながら安全な運搬を行い港へと帰還する仕組み。
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