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川崎重工、H2Bロケット用フェアリングを出荷

2013年2月25日 (月)
H-IIBロケット4号機用衛星フェアリング

H-IIBロケット4号機用衛星フェアリング

話題川崎重工業は25日、H-2Bロケット4号機用衛星フェアリングを同社岐阜工場(岐阜県各務原市)で設計・部品製造し、播磨工場(兵庫県播磨町)で組立後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターに向けて出荷したと発表した。

衛星フェアリングは、衛星を格納する部分で、ロケット先端部に取り付けられ、打ち上げ時の空力加熱、音響(振動)などの過酷な環境から衛星を保護するためのもので、大気圏外に達した後に左右に2分割して衛星を分離する。

この衛星フェアリングは、種子島宇宙センターでH-2Bロケット4号機に組み込まれる。

同ロケットは、JAXAが中心となって開発したHTV4号機を搭載する計画で、今夏の打ち上げに向けて準備作業が進められる。

出荷した衛星フェアリングは、H-2Aロケット用5メートル・シングル・タイプ(5S型)を大型化した5S-H型で、シリンダ部を12メートルから15メートルに伸長し、荷重増加に対応し各部の構造補強を施した。この中にHTVが1機組み込まれる。

同社は、1993年にH-2ロケット向けに衛星フェアリングを納入したのを皮切りに、H-2ロケット向けは7機分を納入している。H-2Aロケットでも、大型衛星や2基の衛星の同時打上げなど多様な打上げ需要に対応するため、4メートル・シングル・タイプ(4S型)、4メートル・デュアル・タイプ(4/4D型)、5メートル・シングル・タイプ(5S型)の衛星フェアリングを開発・製造し、これまで22機分を納入した。H-2Bロケット向けは、既に3機分を納入している。