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新興運輸(群馬)が破産申請へ、TDB調べ

2013年12月10日 (火)

ロジスティクス帝国データバンク(TDB)によると、群馬県高崎市箕郷町の新興運輸は11月28日付で事業を停止し、事後処理を下山順弁護士(前橋市新前橋町)ほかに一任。近日中に前橋地裁高崎支部に破産申請することとなった。

同社は1967年6月創業、72年8月に法人改組した特定貨物自動車運送業者。創業当初は建設用ブロックの輸送を主体に手掛けていたが、その後、土木建設業者向けの建設機械類の輸送で業容を拡大。97年3月期には従業員25人内外を抱え、年収入高3億4000万円を計上していた。

しかし、長引く不況と公共工事減少など、エンドユーザーである建設業者を取り巻く環境は厳しく、建設機械類の運送需要は低下していき、13年3月期の年収入高は4800万円にまで減少。受注減少や値引き要請、燃料費の高騰などで不採算経営を余儀なくされる中、過年の車両購入などを目的として導入した借入金も年商の数年分に達し、資金繰りを圧迫。後継者不在の中、代表自身も70歳を超え、債務超過解消、業況好転の見通しも立たないことから事業継続を断念し、今回の事態となった。

負債は13年3月期末時点で金融債務2億9000万円を含む4億6000万円。