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総運(徳島)が事業を停止、TDB調べ

2013年12月12日 (木)

ロジスティクス帝国データバンク(TDB)によると、徳島県名西郡石井町の運送会社「総運」は11月末までに事業を停止し、事後処理を早渕正憲弁護士(徳島市中洲町)に一任した。

同社は、1999年1月設立の一般貨物自動車運送事業者。住宅内装部材や仏壇など木製品の運送を主体に手がけ、03年3月期には年収入高2億6500万円を計上していた。

しかし、住宅不況による需要低迷で運送量が年々減少する中、同業者間の競争激化によって単価下落も進み、13年3月期の年収入高は1億2000万円にまで落ち込んでいた。そのため、同業者からの下請受注の獲得に努めたが、業況は改善せず、加えて軽油価格の高騰も収益を圧迫するなど、厳しい運営を余儀なくされていた。

その後、ことし7月に前代表が死去したことで先行きの見通しが厳しくなったことから、ついに事業継続を断念し、従業員や車両の一部を同業他社に移管した上で、今回の事態となった。帝国データバンクでは「負債は約1億円が見込まれる」としている。