
▲自動連結の様子(出所:四恩システム)
サービス・商品自動化システム開発の四恩システム(福岡県久留米市)は5日、新型のけん引型AGV(無人搬送車)「RETAINER」(リテーナー)の販売を開始したと発表した。最大1100キロのけん引能力を備え、工場や倉庫での重量物や多量の荷物の一括搬送に適している。
RETAINERは、椿本チエインが開発中の自動連結切り離しユニット「ACTDOM」(アクトダム)との連携を前提に開発され、けん引型AGVの課題であった連結・切り離し作業の自動化を実現する。マーカー認識により台車の位置を検出し、自動で連結・切り離しを行うことができるため、作業員の常駐が不要となり、物流現場の省人化・省力化が期待される。
また、ACTDOMによる自動後退駐車機能も特長の一つ。あらかじめ指定した位置に自動で整列駐車できるため、搬送経路上に台車が放置されることを防ぎ、通行の妨げを回避できる。
RETAINERは、四恩システムが独自に開発した床認識誘導技術「Floor SLAM(フロアスラム)」にも対応。床面の模様や傷を読み取りながらガイドレスで高精度に走行できる。環境変化の多い現場や、レイアウト変更が頻繁な施設でも柔軟に対応できることから、AGV導入のハードルを下げる技術として注目される。
四恩システムは、RETAINERの単体提供に加え、ACTDOMやFloor SLAMとの組み合わせ提案も強化する構え。重量物の工程間搬送や省人化ニーズの高い製造現場を中心に、新たなAGVソリューションの選択肢として展開を図る。
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