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SBS中間決算、減益も海外M&Aで体制拡充

2025年8月8日 (金)

財務・人事SBSホールディングス(HD)は8日、2025年12月期第2四半期決算を発表した。売上高は前年同期比3.1%増の2285億3900万円となった一方、営業利益は同41.7%減の63億8900万円、最終利益は57.2%減の27億6000万円と、大幅な減益となった。

同社は物流事業の拡大に向け、積極的なM&A戦略を展開している。24年10月には、日本精工が保有するNSKロジスティックス株式の66.61%を譲り受け、現在は「SBS NSKロジスティクス」として運営。さらに、2025年2月にはインドネシア・ジャカルタのPT TANGGUH JAYA PRATAMAの株式77%を取得した。

加えて、4月にはオランダの3PL企業グループ「ズワルウグループ」の持ち株会社であるブラックバードロジスティクスの株式80%を取得。この買収により、のれんが58億8900万円増加した。また、ブリヂストンからブリヂストン物流の株式66.6%を取得する予定であり、国内外での物流サービス体制の構築を進めている。

物流事業では既存顧客との取引拡大に加え、高い物流機能を求める新規顧客の獲得やEC(電子商取引)物流の需要取り込みに注力した。ワンストップのECプラットフォームサービス「EC物流お任せくん」の本格展開を関東、関西の両地域で開始している。ラストワンマイルでは置き配サービスの本格導入も進めた。

セグメント別では、物流事業の売上高が、新規・既存顧客のビジネス拡大と子会社の新規連結により、7.9%増の2211億4200万円となった。営業利益は8.5%増の48億5800万円と、増収増益を達成している。

一方、不動産事業は前年第1四半期に新杉田物流センター(横浜市磯子区)の信託受益権譲渡を実施した影響で、売上高が80.4%減の23億9000万円、営業利益が76.0%減の14億8000万円と大幅な減収減益となった。

通期業績は、売上高が前年比8.2%増の4850億円、営業利益が同15.8%増の205億円、最終利益が16.4%増の112億円を見込んでいる。

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