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王子HD、事業構造改革へ国内生産拠点を再編

2013年12月24日 (火)

拠点・施設王子ホールディングスは24日、事業構造の転換を図る取り組みの一環として、王子マテリア富士工場の効率的な生産体制構築と環境負荷低減を図るため、富士第一工場のN-1号抄紙機(2011年停止)を改造・再稼動して中芯原紙を生産し、同第二工場の10号抄紙機を停止すると発表した。

来年7月に第二工場の抄紙機を停止し、第一工場で再稼働を開始する。転換後の中芯原紙の生産能力は年間16万7000トンとなる。

また、需要に見合った適正な生産体制を構築するため、白板紙などを製造する王子エフテックス東海工場富士宮製造所の抄紙機2台を停止し、白板紙製品の生産・販売を王子マテリアへ移管。同製造所の既存の水力発電設備を活用した発電事業については「検討を進める」としている。

このほか、感熱紙の収益力強化を図るため、王子製紙日南工場で生産している感熱紙の生産を王子イメージングメディア神崎工場とタイ法人に移管し、日南工場の3号コーター、4号コーターを停止する。

同社では、これらの再編に伴うコスト削減額として年50億円を見込んでいる。