拠点・施設港湾冷蔵(大阪市住之江区)は1日、大阪市住之江区の南港東地区に新たな冷蔵倉庫「南港東物流センター」を開設し、2026年3月1日から稼働を開始すると発表した。関西圏の港湾・空港を結ぶ立地に整備される同倉庫は、保管能力1万517トンを備えた4階建て施設で、冷凍(マイナス25度)とチルド(ゼロ度)の両温度帯に対応する。
新センターは敷地面積3654平方メートル、延床面積7719平方メートルで、F級2万0275立方メートル、C級6012立方メートルの保管設備を備える。バースは8基を設置し、エアーシェルターやドックシェルターを完備。さらにエレベーターや垂直搬送機、ドックレベラーなどを設け、入出庫作業の効率化を支援する。

▲冷蔵倉庫「南港東物流センター」(出所:港湾冷蔵)
設備面では自然冷媒を採用した冷凍機を導入し、環境負荷の低減と災害時の断水対応を両立させるなど、BCP機能を強化。全館LED照明を採用し、省エネルギー性能も高めた。加えて倉庫管理システム(WMS)を中核に、作業進ちょく管理システム、予約管理システム、BIツールを連携させ、現場と事務を一体的に管理。作業の可視化を通じて効率化と自動化を進め、顧客の物流効率化を後押しする。
バースは8基を備え、保税蔵置場や動物検疫指定場としての機能も備え、輸出入貨物や検疫関連業務への対応力を強化。苫小牧港や新千歳空港と同様に国際物流のハブを支える拠点として、幅広い事業ニーズに対応できる体制を整える。
さらに同日付で、全国にある既存の「工場」呼称の拠点を「物流センター」へ改称。南港工場は「南港物流センター」、大阪港工場は「大阪港物流センター」などに変更し、ブランド統一を図る。
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