
▲「アスコット・プライム・ロジスティクス小郡」外観
拠点・施設福岡県小郡市に新たな大型物流施設「アスコット・プライム・ロジスティクス小郡」が完成した。同施設は九州自動車道・筑後小郡インターチェンジ(IC)からわずか1キロ、九州全域の起点である鳥栖ジャンクション(JCT)を介して長崎自動車道・大分自動車道とも直結する。福岡空港や博多港にもアクセスしやすく、福岡市中心部への配送と九州全域を対象とした広域輸送を両立できる立地だ。
福岡市は人口増を背景に消費市場が拡大し、九州随一の需要集積地となっている。さらに2024年問題を契機に長距離輸送の効率化やモーダルシフトが加速し、熊本を中心とした半導体関連投資に伴う部材輸送需要も高まるなど、物流需要は多面的に膨らんでいる。こうした潮流のなかで、小郡は「福岡都市圏に近接しつつ九州全域をカバーできる内陸拠点」として注目度を増している。

▲外観写真(敷地南東側)
アスコット・プライム・ロジスティクス小郡は貸床面積2万876平方メートルの地上2階建て。床荷重1.5トン、梁下有効高5.5メートル以上を確保し、重量貨物にも対応する。L字型のトラックバースは43台が接車可能という高い処理能力と車両オペレーション環境を備え、大型トラック待機スペースや駐車場も整備。荷物用エレベーター2基、垂直搬送機3基により、効率的な多層フロア運用を実現する。これら荷待ち・荷役時間削減を後押しする施設のスペックに加え、外部から直接利用できるドライバー休憩室を設けるなど、トラックドライバーの労働環境改善に配慮している点も特色である。
加えて、ハザードマップ上では浸水や土砂災害リスクの低いエリアに立地し、BCP(事業継続計画)の観点からも安心感がある。最寄駅から徒歩圏であり、人口30万人を抱える久留米市に隣接するため、労働力確保の優位性でも物流の再構築に応えるポテンシャルを備えている。
完成したばかりの同施設「竣工内覧会」は10月23日、24日に開催される予定であり、現地視察で最新施設の全容を確認できる。絶え間ない変化に対応する次の物流戦略を、エリア最新の物流拠点から検証できる機会となるのではないか。
日時:2025年10月23日(木)、24日(金)
※各日3回実施(1)10時30分-(2)13時-(3)15時-
ecoプロパティーズ担当:熊谷
熊谷氏 TEL:03-6268-8900 / MAIL:kumagai@ecoprop.co.jp
所在地:福岡県小郡市松崎字六本松200番1他(地番)
敷地面積:1万6585.54平方メートル
用途地域:市街化調整区域
構造:地上2階建/S造
延床面積:2万908平方メートル
完成:2025年7月末
アクセス:大分自動車道・筑後小郡ICから1.0キロ