サービス・商品Phoxter(フォクスター、大阪府豊中市)は5日、サントリーの大阪工場にAMR(自律走行搬送ロボット)システムを導入したと発表した。これにより倉庫から製造エリアへの原料搬送を自律走行型ロボットが担い、従来人手で行っていた重量物の搬送工程を自動化した。
同工場では2024-25年にかけて55億円規模の設備投資を実施しており、生産能力拡大や品質向上と並行して、現場作業者の負担軽減も課題とされていた。今回の導入はその一環で、搬送作業の省人化を進めることで、技術者がより付加価値の高い業務に集中できる環境づくりを狙う。

▲AMRとロボットセルの連携(出所:Phoxter)
導入されたシステムは、タスクごとに最適なAMRを周期的に再割り当てする仕組みを持ち、台数を効率的に活用できるのが特徴だ。磁気テープやレール敷設は不要で、AMRが自律的に最短経路を走行するため、柔軟性と効率性を兼ね備える。また、フォークリフトや作業員との動線が交差しない設計で、安全面にも配慮されている。
Phoxterは今後、製造物流の自動化需要の高まりに応じ、システム統合や運用設計のノウハウを強化する方針。今回のプロジェクトで得た知見を基に、資材や仕掛品の流れを最適化する仕組みの構築を進める考えだ。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。