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TOPPAN、金属混在でも安定通信のICタグ開発

2025年9月8日 (月)

▲読み取りイメージ(出所:TOPPANデジタル)

メディカルTOPPANホールディングスは8日、傘下のTOPPANデジタル(東京都文京区)が、医療医薬業界向けに新たなインデックスICタグを開発したと発表した。金属素材を含む包装材が混在する環境でも安定して数メートル単位の長距離通信が可能で、病院での医療製品のSPD管理や物流業務の効率化に寄与する。販売開始は11月を予定している。

医療現場では多様な素材のパッケージが密集する環境でRFIDの導入が難しいとされてきた。特に金属は電波を遮断し、読み取り精度を下げる要因となる。TOPPANデジタルは独自のアンテナ設計を応用し、金属・非金属を問わず安定した読み取りを実現。ICタグが積層状態でも一括での読み取り性能を維持できるという。

新タグはUHF帯を使用し、ラベルの一部を突出させて貼り付ける構造。サイズは20×76ミリで印字スペースを確保し、現場での貼付作業も容易にした。価格は1枚20円から(100万枚単位での一括手配時、印字・データ書き込みを除く)。

同社は医療機関や医薬品物流事業者を中心に展開し、2026年度には関連受注を含め20億円の売上を見込む。将来的には製造工場での資材管理など医療以外の分野にも展開し、DX推進と業務効率化を後押しする方針だ。

同製品は、10日から12日まで東京ビッグサイト(江東区)で開催される「第27回 自動認識総合展」の同社ブースで展示される。

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