EC倉庫事業を手掛けるダイワコーポレーション(東京都品川区)は8日、通信販売事業者の受注処理から梱包・発送、代金請求、在庫管理まで一連の業務を受託・代行するフルフィルメントサービス「ECクリエーター」を開始した、と発表した。
ECクリエーターは、インターネット・ショッピングモールに出店する通販事業者を対象にに、ニーズに合わせた最適なECシステムを提案し、ECショップの運営をサポートするサービスで、発送代行、撮影・原稿、Webサイトの作成、受注処理代行、物流システム、販促支援——の6機能をフルフィルメントで提供するほか、要望に応じて必要な業務のみを単独で提供する。
ネット通販で購買者への重要な訴求要素となる商品写真は、東京都江東区の同社サービス拠点「江東通販センター」内に設置した専用スタジオで、プロカメラマンが撮影。採寸、原稿作成からサイトへの掲載までをワンストップで実施する体制を整えた。
また、販促支援ではSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用したマーケティングなど、これまで物流事業者がほとんど提供してこなかったITサービスにまで踏み込んだ展開や、これまで通りのマス媒体を使ったプロモーション支援などを行う。
これらの業務を同社が代行することで、通信販売事業者は物流システムの運営管理や受発注業務のための専従スタッフを確保する必要がなくなり、コア業務の商品企画・開発などに専念できるようになるという。
商品在庫の保管、ピッキング、出庫作業といった同社の本来業務では、販売商品の保管を棚単位で契約できるようにし、1商品1出荷の価格も設定。健康食品など10社と契約を完了している。
今後、首都圏の通販事業者をターゲットに業務受託を図り、都内を中心に配送拠点を増やしていく計画で、将来的には「翌日はもちろん当日配達、百貨店や大手通販物流の受託をも目指していく」としている。