ダイワコーポ、350円のEC向け宅配を開始

ロジスティクスダイワコーポレーションは3日、「メール便に代わる新サービス」に位置付ける通販向け定額配送サービス「ECパケット」の提供を今月から開始したと発表した。年間500個以上から、1個あたり350円で利用できる。

ECパケットは、商品の梱包から配達までをフォローする、ECサイトの商品出荷などを想定した簡易小包向けの配送サービスで、A4サイズ程度の大きさで厚さ3センチメートル、1キロ以内の商品であれば全国一律の料金で配送する。追跡バーコードを付しているため、荷物のトラッキングも可能。

料金は1出荷あたり350円で、キャンペーン企画の発送、定期的に顧客に配送する商品などに適していることから、同社は「従来のメール便と宅配便の間に位置する小回りのきく配送プラン」だと説明している。梱包資材にオリジナルデザインを適用することも可能で、1キロ以内の商品なら全国一律の料金で利用できる。

利用する際には、発送（出荷）データを入稿することで同社のシステムが、送り状・納品書を発行。ピッキングから商品の梱包までを行い、配達する。受注管理システムはAmazon、楽天市場などのモールのほか、顧客の独自システムにも対応する。

サイズは34センチ×25センチ（A4サイズ大）以内、厚さ3センチ以内を上限とし、生もの・こわれものなどは取り扱わない。日曜・祝日・休日配達に対応し、ほぼ差出日の翌日から翌々日にポストへ届ける。送り元は、追跡サービスで差出しから配達までの状況を確認することが可能。

ダイワコーポレーションではこれまで、EC事業者向けに商品発送を代行する「EC-CREATOR」を運用するなど、ネットショップに対応したサービスを提供してきたが、今回の「ECパケット」では商品開発段階から顧客と打合せを行い、サービスに適用するサイズへの調整やオリジナルの資材活用など、独自性を打ち出しながらトータルのコストを下げる提案を進めていくとしている。