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ケーエスケーと日立、医薬品配送DXへ協力

2025年9月10日 (水)

メディカル医薬品卸のケーエスケー(大阪市中央区)と日立製作所は10日、医薬品配送業務のデジタル化と自動化に向けた協創を開始したと発表した。日立の「Hitachi Digital Solution for Logistics」(HDSL)を活用し、これまで熟練者の経験に依存していた検品や受領作業をシステム化する。まずは大阪支店で試験運用を始め、倉庫から配送先までの一連の業務効率化を図る。

新たな仕組みでは、出荷時の荷合わせ検品や納品時の受領をスマートフォンアプリでデジタル化。ラベルやバーコードの照合や電子サインによる受領記録の管理が可能になり、誤受領や伝票紛失のリスクを低減する。収集したデータはHDSLと統合物流管理システム「HITLUSTER」と連携し、一元的に管理される。これにより配送計画の自動立案やルート調整も実現し、ドライバーの負荷軽減と配送品質の均一化につなげる。

現場ではこれまで仕分けや検品を人手と紙伝票に頼ってきたが、データの集約により状況把握と指示をリアルタイムで行えるようになる。管理者は施設ごとの作業効率や配送実績を分析でき、改善活動に直結させることが可能だ。

両社は今回の試験を踏まえ、将来的に同様の仕組みをケーエスケーの全国32拠点へ展開する方針。医薬品のように高い正確性とトレーサビリティーが求められる物流領域で、現場のデジタル化と効率化を両立させるモデルケースとなり得る。

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LOGISTICS TODAY編集部
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