イベント9月10日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」。初日から多くの来場者で賑わうなか、貿易業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するソリューションに注目が集まっている。双日テックイノベーション(千代田区)のブースでは、貿易書類のデータ化と業務自動化を実現するクラウドサービス「Trade Hub」(トレードハブ)を展示。アナログな書類業務に長年悩まされてきた実務担当者らが、次々と相談に訪れている。
「貿易業務の書類まわりで課題を感じているが、社内で誰も分かってくれない」。同社のブース担当者である五十嵐大輔氏(アプリケーション事業本部ERP事業部貿易DX課)は、多くの来場者から寄せられる切実な悩みをこう代弁する。基幹システムを刷新する動きはあっても、貿易実務特有の複雑な書類業務の課題が反映されず、結果的に担当者がExcel(エクセル)などで属人的な対応を迫られているケースが後を絶たないという。

▲双日テックイノベーションの五十嵐大輔氏
同社のTrade Hubは、こうした課題を解決するために開発された。インボイスやパッキングリストといった貿易書類をAI-OCRで高精度にデータ化し、システムへの入力や帳票間の照合作業を自動化。これにより、手作業による入力ミスや確認作業の負荷を大幅に削減できるという。
五十嵐氏は、「我々の強みは、ロジスティクスの言葉とITの言葉の両方を理解できること。特に貿易実務に特化した知見を持つ会社はまだ少ない」と語る。実際にブースを訪れたフォワーダーやメーカーの担当者からは、「まさにこういうサービスを探していた」「会社に持ち帰って検討したい」といった声が上がっており、その場で具体的な打ち合わせの約束も入るなど、反応は上々だという。
同社ブース(東4-403)では、Trade Hubのデモンストレーションを随時実施している。アナログな貿易実務に課題を感じている担当者は、足を運んでみてはいかがだろうか。
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