M&A繊維事業からの撤退を決め、事業などの売却を進めているユニチカは10日、機械部品を製造・加工する子会社の上條精機(京都府宇治市)を総合繊維メーカーのセーレン(福井市)に売却すると発表した。セーレンは事業全体を承継し、雇用を維持するとしている。株式譲渡は2026年1月1日の予定で、売却額は公表していない。
上條精機は合成繊維の紡糸用ノズルやパッキン、ストレーナなどを製造している。しかし、ここ数年は国内繊維業の不振で売上が落ち込んでいた。2025年3月期の売上高は1億1400万円で、最終損益は800万円の赤字だった。過去3年間赤字が続いている。
同社はセーレンからの提案を受け、高機能原糸を手がけるセーレンに、優れた紡糸ノズルの製造技術を持つ上條精機を譲渡することで、さらなる付加価値の高い原糸開発に貢献できる可能性があると判断した。
同社は24年11月に祖業である繊維事業からの撤退を発表。今月5日には同社と子会社の日本エステル(愛知県岡崎市)のポリエステル関連事業をセーレンに78億円で売却すると発表していた。
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