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石垣、坂出市に下水処理設備の工場を新設

2025年9月16日 (火)

拠点・施設ろ過機や脱水機、ポンプなどの製造・販売を手がける石垣(東京都千代田区)は11日、香川県坂出市で第4工場の建設に着手したと発表した。環境負荷の低減と地域経済への貢献を両立する次世代型の生産拠点として位置づけ、水処理分野で高度化、多様化するニーズに対応する。投資額は23億円で、来年12月の完成、2027年1月からの稼働を予定している。

水処理施設を巡っては、国内で上下水道施設の老朽化による施設の更新などによる需要が高まっており、海外では露天掘りの鉱山で大型脱水設備の需要が増えている。同社は新たな工場建設で、こうした需要の取り込みを図る。

▲第4工場建設イメージ(出所:石垣)

第4工場の敷地面積は3920平方メートルで、延床面積は3876平方メートル。鉄骨造り平屋建て(一部2階建て)で、工場内には塗装エリアと組立エリアの2つのエリアがある。工場全体に空調設備を導入し、太陽光パネルで137キロワットの電力を発電してまかなうことで、環境負荷の低減にも取り組む。

工場では主に同社の主力製品「下水汚泥用スクリュープレス脱水機」を製造し、下水汚泥由来繊維利活用システム「プラチナシステム」も製造する。下水汚泥用スクリュープレス脱水機の生産能力は2倍となる見込みで、塗装工程はエリアの拡張と冬場の乾燥時間を半分にできる加温設備を導入することで、生産能力が1.3倍となる。

「プラチナシステム」は、同社が世界で初めて開発した技術で、汚泥中のトイレットペーパーなど繊維状のものを脱水助材として活用して含水率を制御し、処分量や焼却時の燃料を削減して、省エネルギーや脱炭素化を図る。環境負荷を低減する革新的な環境技術として、国内外で注目されており、地域経済けん引事業として香川県からの助成措置を受けている。工場建設にあたっては、税制優遇制度の活用を予定している。

同社では「生産能力の向上で、受注拡大と雇用創出を図るとともに、若手社員の採用に向け、働きやすい環境整備を進めていく」としている。

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