国際パナマ運河庁は12日、低炭素燃料を使用する船舶向けに「NetZero Slot」(ネットゼロスロット)の運用を開始すると発表した。
ネットゼロスロットは低排出基準を満たす船舶に優先的に割り当てられる通行枠。これを付与されると、指定された週内での通行日を自由に選択可能となり、24時間以内の通行保証が与えられる。さらに追加費用なしで「Just-in-Time」(JIT)サービスを受けることができ、同等の仕様を持つ船舶への交換・代替も可能となる。
対象はデュアルフューエル船で、少なくとも1種類の燃料が温室効果ガス(GHG)排出強度の低いグリーンメタノール、グリーンアンモニア、バイオLNG(液化天然ガス)、バイオLPG(液化石油ガス)のいずれかを含むもの。
選考はオークションではなく独自の優先順位制度で行われ、積載船、大型船(パナマ運河ユニバーサル測定システム基準)、過去の通行料・海上サービス料・予約料の合計額が高い船舶が優先される。最初の選定は10月3日に行われ、11月2日から8日までの通過週に適用される予定。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。