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パナマ運河、長期割当スロットのシステムを更新

2025年9月30日 (火)

国際パナマ運河庁は9月29日、長期スロット割り当てプログラムの次世代版「LoTSA 2.0」の開始を発表した。LoTSA 2.0は、海運顧客の航行計画を刷新し、より柔軟かつ効率的な運航を可能にすることを目的としたもの。

従来の12か月単位の契約から6か月単位のサービスに移行し、より機動的にすることで、顧客は市場状況や季節変動、船舶配備戦略に応じて輸送計画を調整しやすくなった。また、1日あたりの平均発着枠を従来の4から3に調整し、よりバランスの取れた割り当てを実現する。

プログラムの主な特徴として、顧客は輸送日の最大15日前までに船舶名を指定することができ、5日前までの連絡で最大2回まで日程変更をリクエストすることが可能。さらに、15日以上前にキャンセルした場合は落札価格の80%のみの支払いで済み、急速に変化する市場環境に対応するための柔軟性が提供される。入札額が高い顧客は乗船日の選択や「Later Ready Time」サービスへのアクセスが容易になり、競争上の優位性を確保できる。

スケジュールとしては、第1サイクルが2026年1月4日から7月4日まで、第2サイクルが26年7月5日から27年1月3日まで。第1サイクルの入札期間は10月28日に密封入札オークションとして実施され、最初の予約サイクルは11月15日に開始される予定としている。

さらに23年に導入されたLNG(液化天然ガス)船向けの事前アクセスルール(ブッキング期間1A)が26年1月4日以降に復活し、ネオパナマックスロックでの予約で顧客1人あたり1枠に制限されていた予約スロット制限も解除される見込み。顧客ランキングの仕組みについても新たに強化されたランキングの開発を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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