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日立、カナダ鉱山で運行管理高度化実験

2014年1月15日 (水)

拠点・施設日立製作所は15日、日立建機子会社で鉱山運行管理システムの開発・製造・販売・保守を手掛けるカナダのウェンコ・インターナショナル・マイニングシステムズ社とともに、ダンプトラックやショベルなどの鉱山機械の運行管理の効率化、高度化を実現するための概念実証プロジェクトを開始する、と発表した。

実証プロジェクトは、ウェンコ社の鉱山運行管理システム「フリートマネジメントシステム」を、カナダの大手資源会社「テック・リソーシズ社」の鉱山開発現場に適用して行う。

具体的には、テック社が手がける、数キロ四方に及ぶ広大な鉱山の現場の1つに、開発したクラウドサービス型のフリートマネジメントシステムを適用し、20日から40日間、プロジェクトを共同で推進する。

プロジェクトでは、日立が北米に持つデータセンターにウェンコ社のフリートマネジメントシステムのシステム基盤を構築し、クラウドサービスの形態でインターネットを介して、カナダ・ブリティッシュコロンビア州にあるテック社の施設に提供し、システムの性能を検証する。

フリートマネジメントシステムは、鉱山の現場のダンプトラックやショベルなどの鉱山機械に搭載し、車載コンピューター上にオペレーターへの運行指示を表示することで、ダンプトラックやショベルの効率的な運用を実現する。

通常は鉱山の現場ごとに構築、運用されているが、今回のプロジェクトでは、クラウドサービス型とすることで遠隔地の一施設から複数の鉱山を管理し、運行指示を出すことが可能であることを実証する。

これにより、フリートマネジメントシステムの導入・運用コストの低減が見込めることから、従来は導入が難しかった小規模な鉱山などの現場への導入拡大を見込む。