拠点・施設住友商事は30日、三菱重工業、日立製作所と3社共同で、タイ国鉄から「バンコクレッドラインプロジェクト」の機電システム設計と建設を受注したと発表した。受注総額は1120億円で、2020年の完成を目指す。
三菱重工が信号・通信・軌道・電力などのシステムの設計・調達、日立製作所が車両の設計・製造、住友商事が商務の取りまとめ、システム現地据付を担う。
バンコクレッドラインプロジェクトは、タイ政府が進める大規模事業計画の一つで、バンコク市中心部のバンスー駅を起点とし、北に26.4キロ、西へ14.6キロ延びる全線高架の鉄道路線を建設する計画。
北線建設は日本政府がタイ政府へ供与する円借款、西線建設はタイ政府の自己資金で建設される。3社が受注した契約は、列車の安全な運行を実現する信号システムやアルミニウム合金製の軽量車両のほか、鉄道システム一式の設計・建設をフルターンキーで請け負うもの。