
(出所:ミスミグループ本社)
サービス・商品ミスミグループ本社は19日、同社が提供する間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow」(ミスミフロー)を、グリコグループの製造部門であるグリコマニュファクチャリングジャパン(大阪市西淀川区)が導入したと発表した。食品業界での採用は大阪工場が初めてで、千葉・三重・兵庫の各工場にも横展開が進んでいる。
同サービスは、工場で使用する手袋や工具などの間接材を自販機で提供し、ミスミが自動補充を行う仕組み。発注や補充作業を削減できるほか、顔認証による非接触運用で異物混入リスクの低減にもつながる。大阪工場では導入後、注文作業時間が年間で107時間削減される見込みで、総務課の業務負担が軽減した。在庫も最適化され、保管スペースの有効活用が進むという。
また、導入に合わせて間接材の統廃合を進めた結果、重複在庫が削減され、年間約227万円のコスト削減効果も期待される。利用者は24時間いつでも必要な分を取り出せるようになり、現場の5S活動や効率化に寄与。従来、製造ラインごとに異なる発注フローが必要だった課題も解消され、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の象徴的な事例となっている。
ミスミは「工場の間接材管理を“富山の置き薬”のように整流化する」と位置付けており、今後は食品を含む多様な業界のマスオペレーション現場への拡大を目指す。
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