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商船三井、ターミナル運営でカナダファンドと提携

2014年1月16日 (木)

M&A商船三井は16日、コンテナターミナル事業の強化・拡大を目指し、カナダの大手ファンド「ブルックフィールド・アセットマネジメント」(トロント)と戦略的な提携関係を結ぶことを合意した、と発表した。

まずは米国ロサンゼルス港、オークランド港でコンテナターミナルを運営するトラパック社の持株会社で商船三井子会社の「インターナショナル・トランスポーテーション社」の株式の49%をブルックフィールド社傘下のファンドに譲渡し、戦略的提携の中核会社に位置付ける。

ブルックフィールド社との戦略的提携について、商船三井は「コンテナターミナル事業の将来の成長基盤を強固とするものであり、これまで高品質なサービスを提供してきたトラパック社のターミナル運営経験と、北米、南米、豪州、欧州で多くのインフラ事業を展開しているブルックフィールド社の知見を有機的に結び付け最大限に活用する」と説明。

今後は世界各地の重要港に事業範囲を拡大していく。また、インターナショナル・トランスポーテーション社の株式譲渡に伴う売却益210億円を、2014年3月期連結決算で特別利益として計上する。

■ブルックフィールド・アセットマネジメント社
100年を超える歴史を持つグローバル投資ファンドで、現在20か国以上で再生可能エネルギー、インフラ施設(港湾、鉄道、高速道路、火力・風力発電所など)、森林、不動産、未公開株式を中心に総額1750億ドルを超える資産を保有・運用している。港湾分野ではイギリスのPDPorts(コンテナ、バルクターミナル)、オランダのEuroports(バルクターミナル)、オーストラリアのDBCT(世界最大の石炭ターミナル)で事業運営を行っている。