ロジスティクスANA Cargo(東京都港区)は9月30日、米国向け、あるいは米国を経由する航空貨物について、米国当局の要件を満たさない情報提供が相次ぎ、罰金が課されるケースが多発していることを受け、荷主や利用者に対して正確な貨物情報の提供を要請した。
今回の案内では、特に品名が不明確である場合や、貨物の個数情報に申告漏れや申告間違いがある場合に、米国当局から罰則や罰金が科される可能性があると指摘。荷主側に過失があると認められた場合、同社が課された罰金を顧客に請求する場合もあるとして、十分な注意を求めている。
具体的には、品名については米国当局が貨物のサイズや形状、特性を特定できる程度に明確かつ簡潔に記載することが必要であり、不要な情報は除くよう求められている。また、貨物の個数については、集合梱包の貨物や混載貨物、ストレート貨物ともに、最小の外装梱包単位に基づく合計個数(SLAC個数)を正確に申告するよう求めた。
さらに、荷送人名や荷送人住所も正確に提供する必要がある。混載貨物では混載業者名と住所について、ハウスAWBやストレート貨物では製造業者やベンダー名と住所を記載することが必要となり、米国内の住所は認められていない。スモールパッケージ貨物については、貨物搬入時にACASによる搭載許可(SF)を取得し、MAWBの「Handling Information」欄にACAS直接送信の旨と申告時問題の有無の記載する必要がある。
同社は正確な情報提供がなされない場合、輸送の遅延や罰金につながる可能性があるとして、荷主に対して協力を呼びかけている。
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