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農業総合研究所とやさいバス、産直販売で連携

2025年10月2日 (木)

(出所:農業総合研究所)

産業・一般農産物の産直販売を展開する農業総合研究所(和歌山市)は1日、農産物の共同配送システムを運営するやさいバス(静岡県牧之原市)と、新たな農産物の流通モデルの確立を目指して業務提携したと発表した。今後、両社の取引先農家の農作物を相互に販売するなどして、生産者の販路拡大を目指す。

農業総合研究所は「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」をビジョンに、全国の都市部を中心としたスーパーマーケットに「農家の直売所」のコーナーを設け、独自の流通ルートで新鮮な野菜を販売している。生産者が規格にとらわれずに野菜を生産し、自ら販売価格や販売先を決める自由出荷方式で、生産者の所得拡大やフードロスの削減、安全・安心でコストメリットの高い農産物流通の実現を図っている。

一方、やさいバスは、農作業用モビリティーなどの開発を手がけるエムスクエア・ラボ(同)と鈴与(静岡市清水区)などが2017年に設立し、生産者と消費者をつなぐ共同配送システムを運営している。同社のサイトに農家が売りたい商品を出品し、購入者から注文が入ると商品を発送。購入者は近くのスーパーマーケットなどに設けられた「バス停」に商品を取りに行く。

今後、両社は地域農業の安定化や小売店舗の活性化、生産者への利益還元に取り組み、新たな流通モデルの構築を目指す。まずは両社の拠点を含む物流ネットワークを共有して共同配送を進め、ドライバー不足や燃料高騰といった課題に対応する。また、両社の取引生産者の商品を相互に販売し、「やさいバス×農家の直売所」などの形式で共同ブランドを展開する。

これらの取り組みで生産者の販路拡大を図るとともに、効率化を通じて、持続可能な農産物の流通体制を構築するとしている。また、生産現場から迅速に小売店舗へ届けることで、スーパーなど野菜売り場の魅力と存在感を高め、生産者の売上向上につなげていく。

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LOGISTICS TODAY編集部
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