財務・人事霞ヶ関キャピタルが2日に発表した2025年8月期連結決算は、売上高が前年比46.9%増の965億100万円、営業利益が同2.2倍の189億3300万円、最終利益が2倍の102億5000万円と大幅な増収増益で着地した。。主力の不動産開発でホテル案件の売却が進んだほか、物流事業で冷凍冷蔵倉庫への投資を拡大したことが収益を押し上げた。
不動産市況の堅調さと投資需要の高まりに加え、インバウンド需要の回復がホテル開発を後押しした。一方、物流分野では冷凍食品需要の拡大に加え、築30年以上の老朽倉庫の更新需要や「2024年問題」による労働力不足への対応が追い風となった。同社は冷凍自動倉庫の開発を進めており、省人化や効率化を求める荷主や物流事業者から注目を集めている。
冷凍自動倉庫は、特定フロン規制や自然冷媒へのシフトを背景に建替需要が高まるなど、開発環境が良好とされる。さらに国土交通省が推進する中継輸送に適した立地での開発も進めており、幹線輸送効率化への対応が評価されている。25年5月には冷凍冷蔵倉庫特化型ファンドを組成し、8物件を資産に組み入れるなど、開発と運用の両面で拡大基盤を整えた。
26年8月期の通期業績予想は、売上高が55.4%増の1500億円、営業利益が40.0%増の265億円、最終利益が61.0%増の165億円と強気の見通しを示した。既存ホテル案件の売却や土地の仕込みが順調に進んでいることに加え、海外では人口増を背景としたドバイ市場での不動産需要を取り込む戦略を掲げ、成長加速を見込む。
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