メディカル米国に本拠を置くバイオ製薬大手ギリアド・サイエンシズ(東京都千代田区)は6日、グループ会社のカイト・ファーマ(米国)とともに、がん免疫療法「CAR T細胞製品」の日本での供給体制を強化するため、自社拠点「羽田デポ」を東京都内に開設したと発表した。CAR T細胞製品「イエスカルタ」をより効率的かつ安定的に医療機関へ届ける体制を整える。
ギリアドは2023年に日本国内での製造販売承認を承継して以降、イエスカルタの認定治療施設を6施設から70施設へ拡大。患者数の増加を見据え、国内での出荷・保管体制の整備を進めている。
ギリアドのケネット・ブライスティング社長は「血液がん患者に最適なタイミングで治療を届けることが使命」と述べ、工程の効率化と安定供給への期待を示した。カイトのローラ・アルキスト上級副社長も「CAR T療法の需要は世界的に高まっており、日本拠点の開設は迅速かつ持続的な供給体制の構築につながる」とコメントしている。
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