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ロート・ミルボン・ヘイリオンが共同配送を開始

2025年10月8日 (水)

ロジスティクスロート製薬、ミルボン、Haleonジャパン(東京都港区)の3社は8日、持続可能なサプライチェーン構築を目的に、東陽倉庫の協力のもと共同配送を開始したと発表した。三重県・神奈川県・埼玉県を結ぶ幹線物流の一部を統合し、製品を混載する輸送スキームを構築。2025年8月から運用を始めた。

▲積み付けの様子(出所:ロート製薬)

3社はこれまで個別に出荷していたが、配送ルートの共通性を生かし、パレット規格や製品特性を検証して混載を実現。製造拠点と倉庫をリレー方式で結ぶことで、積載効率の最大化とドライバーの負荷軽減を両立させた。

対象となるのは、ロート製薬の上野テクノセンター(三重県伊賀市)から相模原市内の倉庫への輸送、ミルボンのゆめが丘工場(同)から埼玉県加須市の倉庫への輸送、ヘイリオンジャパンが委託製造を行う相模原市の東陽倉庫から加須市の物流拠点への輸送ルートなど。いずれも従来は製品サイズの違いによる余剰空間や平積み輸送の非効率が課題となっていた。

共同配送の開始により、週1回の運行で積載率は平均66.5%から75.6%へと改善。年間でトラック102台分の輸送を削減し、走行距離は1万5400キロ(38.6%減)、CO2排出量は13.3トン(32.8%減)となる見込み。輸送コストも18%削減し、1運行あたりの単価を2割改善したという。

今後は月1便から週1便への増便で定期運用を目指すほか、他社参画による拠点拡大や、スケジュール管理の自動化など物流DX(デジタルトランスフォーメーション)も推進。原材料調達から販売物流まで対象を広げ、サプライチェーン全体での効率化と脱炭素化を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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