M&Aイケア(スウェーデン)の親会社であるインカ・グループ(オランダ)は9日、米国の物流テクノロジー企業ローカスを買収したと発表した。配送工程のデジタル化と最適化を目的とした戦略的投資で、イケアは自社の配送体験をより高度に管理し、顧客への提供価値を高める狙いだ。
ローカスはAI(人工知能)を活用した物流管理プラットフォームを展開し、ルート最適化、リアルタイム追跡、車両・リソース管理などを統合的に行う。インカ・グループはこれらの機能を取り込み、倉庫から配送までのサプライチェーン全体の効率化を進め、ラストワンマイルの柔軟性とスピードを向上させる。
世界全体でオンライン販売比率が2019年度の11%から24年度には28%に拡大したことを踏まえ、イケアは物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を一層推進。今回の買収は倉庫管理システム(WMS)「Made4net」や組み立て支援サービス「TaskRabbit」に続くデジタル投資の一環として位置づけられる。
買収後もローカスは独立したブランドと経営体制を維持し、インカ・グループ以外の企業へのサービスも継続する方針。ローカスのニシス・ラストギCEOは「イケアグループの一員として、世界規模のR&D体制を強化し、物流革新を加速させる」とコメントしている。
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