荷主三菱造船(東京都港区)は9日、新日本海フェリー(大阪市北区)と鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)向けに建造中の大型カーフェリー「はまなす」の命名・進水式を、下関造船所江浦工場(山口県下関市)で執り行ったと発表した。「はまなす」は、北海道小樽市と京都府舞鶴市を結ぶ航路に就航予定で、2026年6月の引き渡しを見込んでいる。

▲下関で実施した「はまなす」の進水式の様子(出所:三菱造船)
進水式では、新日本海フェリーの入谷泰生社長が命名を行い、日本旅客船協会の船旅アンバサダー・小林希氏が支綱切断を担当した。今回の2番船「はまなす」は、既に進水済みの1番船「けやき」に続く省エネ仕様船だ。「はまなす」はバトックフロー船尾を備えたダックテール構造や垂直船首形状を採用。また、アンチローリングタンクとフィンスタビライザーを併用した減揺・省エネ型システムを導入し、従来船比で5%の燃費改善を見込む。
本船の主要仕様は、全長199.0メートル、幅25.5メートル、総トン数1万4300トン、旅客定員286人、積載能力はトラック150台と乗用車30台。
同社は、海上輸送のモーダルシフトが進むなか、CO2排出削減と効率的な船舶運航を両立させる船型設計を進化させており、今後も環境性能と運航安定性を兼ね備えたフェリーの建造を通じて、海上交通の活性化と脱炭素化に寄与していく意向を示している。
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