
(出所:ラベル循環協会)
調査・データラベル循環協会(J-ECOL)は20日、シール・ラベル製品に使用されるラベル台紙(剥離紙)のリサイクルにおいて、回収から資源化までの工程を情報化し、トレーサビリティーを確保する実証実験を、11月4日から12月26日まで実施すると発表した。
剥離紙は粘着面を保護するために使われるが、リサイクルが難しく多くが焼却処分されてきた。今回の実証ではリサイクルボックスに個別IDを付与し、排出量や回収プロセスを可視化する。トレース用IDを表示するラベルには粘着剤が水で分散して非粘着化する「離解可能粘着紙」を使用し、リサイクルの障壁を下げる。その後、ラベル製造企業・ラベル使用企業が回収した剥離紙を古紙回収企業へ引き渡し、古紙回収企業が品質確認・ベール加工を実施。最終的に製紙企業が古紙を原料として段ボール板紙などを製造する。
ことし7月に実施したリサイクルボックスの運用実験では計16社(剥離紙回収企業10社、古紙問屋6社)が参加。今回の実証では結果を踏まえて拡張し、より実効性の高い仕組みの構築を目指す。
同協会は今回の実証を通じて、剥離紙を「廃棄物から資源へ」と転換することを実現し、26年の本格運用を目指す。今後はシール・ラベル製品のサプライチェーン全体に仕組みを定着させ、年間9万3000トンの剥離紙を確実に再資源化していく想定。
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